薬剤部のご紹介
「クスリ」は病気を治療する良いものであることは誰もが認めるところですが、一方で、逆に読むと「リスク」でもあり、副作用、誤投薬、医療経済上のリスク、乱用のリスクなど様々な危険性を抱えるものでもあります。薬剤部の役割は医薬品の治療効果を最大化し、様々なリスクを最小化することにあります。私たちは院内における薬物療法の全過程を総合的にマネジメントすることで、安心安全かつ適正な薬物療法の実現に日々取り組んでいます。
薬剤部の概要
薬剤師:5名 業務支援クラーク3名
- 日本病院薬剤師会生涯研修認定薬剤師 4名
- 日本薬剤師研修センター認定薬剤師 1名
- 日本薬剤師会認定実務実習指導薬剤師 2名
- 漢方・生薬認定薬剤師 1名
採用医薬品 約2000品目(院内は約950品目)
化学療法レジメン登録数154(消化器癌、呼吸器癌、泌尿器癌、乳癌、リウマチなど)
薬剤管理指導件数202件/月
退院時服薬指導件数54件/月
病棟薬剤業務実施件数385件/月
院外処方発行率99%
(2023年実績)
薬剤部の理念と基本方針
<理念>
常に患者さんの立場に立って安心・安全かつ適正な薬物療法を提供し地域医療の向上に貢献します
<基本方針>
① 病院内のあらゆる場面で医薬品の安全管理を徹底します
② 患者本位の薬学的ケアを実践し患者さんのQOLの向上に貢献します
③ 科学的根拠に基づいた医薬品情報の収集と提供により医薬品の適正使用に貢献します
④ 採用医薬品の適正な管理により健全な病院経営と薬事衛生の向上に貢献します
⑤ 薬剤師の専門性を生かしてチーム医療を推進します
⑥ 地域の薬剤師との連携により入院および外来を通して切れ目のない薬物療法を実現します
⑦ 高い知識・技能の習得と人間性の向上に努めるとともに探求心を持って学術活動に取り組みます
⑧ 職員一人ひとりの強みが活きる活気ある職場づくりに取り組みます
業務内容
【調剤業務】
主に入院患者さんの内服・外用薬および注射薬の調剤を行っています。
医師により電子カルテでオーダーされた処方を薬剤部の端末で受付し、院内処方せんを発行します。発行された処方箋は、電子カルテシステムを利用して患者様の状態、臨床検査値、薬の使用歴や副作用歴などを確認しながら、複数の薬剤師で処方内容が適切であるかのチェックを行います。
電子カルテの処方・注射データと完全連動した全自動錠剤分包機や、バーコード認証による薬剤取り違え防止システムを導入し、患者さんと職員を誤投薬リスクから守る安全対策システムを構築しています。
【がん化学療法管理業務】
化学療法委員会の事務局を担い、多職種で協力して治療方法(レジメン)の妥当性の審査・登録、運用マニュアルの整備などの活動を行い、がん化学療法の適正化と質の向上に努めています。
薬剤師は患者さんにスケジュール表や説明書をお渡しして事前に治療方法の説明を行い、質問や疑問にお答えします。
医師・看護師と協力し、臨床検査値等を確認しながら患者さんの状態や副作用出現状況の把握に努め、適正投与量の見直しや副作用対策の薬剤提案も行っています。また、抗がん剤の調製は、作業者にも安全な閉鎖式器具を採用し、安全キャビネットという専用設備内で薬剤師が行っています。
千代田病院の 「化学療法レジメン公開」 はこちらからご覧ください。
【病棟業務】
患者さんが持参する薬剤の鑑別や初回面談を行い、必要に応じて薬の効果、副作用、使用方法などの服薬説明を行っています。使用後も効果、副作用、検査値をチェックし、医師や看護師などの医療スタッフと連携して薬剤の調整を行うなど効果的で安全な薬物治療に取り組んでいます。
【医薬品情報提供業務】
患者さんだけでなく、医師をはじめとした全病院職員からの医薬品に関する問い合わせに対応しています。インターネットを活用して医薬品の添付文書、インタビューフォーム、医薬品リスク管理計画書(RMP)、学術論文など科学的根拠に基づいた情報源から、必要な医薬品情報を速やかに提供できるよう努めています。
【医薬品在庫管理業務】
医薬品の採用を決定する薬事委員会で事務局を担い、医薬品の採用情報を病院職員向けに院内ホームページ上で随時配信しています。また年1回の頻度で院内医薬品集の作成を行っています。
採用医薬品はバーコード入力によるオンラインシステムで発注管理され、使用量や季節性に応じて柔軟に在庫管理が行われます。定期の棚卸業務はバーコード端末を利用した自動集計システムが導入され、正確性と作業者の負担軽減を実現しています。
【チーム医療】
多職種からなる各種委員会や医療チームに参加し、薬の専門家として適正な薬物治療や医療安全の確保に貢献出来るよう活動を行っています。
①院内感染対策委員会およびICT(感染制御チーム)
抗菌薬や消毒薬の使用状況調査と週1回の院内巡視
抗菌薬届け出制の実施と管理
抗MRSA薬の薬物血中濃度解析(TDM)の全例実施
②NST(栄養支援チーム)
週1回、患者さん個々の栄養状態にあわせた栄養療法の選択について
カンファレンスを実施し病棟ラウンドを行なっています。
③その他各種委員会への参加状況
化学療法委員会、薬事委員会、緩和ケア委員会、褥瘡委員会、クリニカルパス委員会、
輸血療法委員会、防災委員会、糖尿病教室、DPC委員会、医療安全対策委員会など
【生涯教育】
薬剤師の職能向上のため、重要症例の共有や薬剤部内での研修会を行い、さらに院外の研修会、学会等に参加し、最新の知見を習得すると共に、専門資格の取得も目指します。
業務に役立つ資格であれば研修会への参加や学会発表は病院からの協力が受けられます。専門資格や学位取得を目指す薬剤師の方、応援いたします。
【薬学生実務実習受け入れ】
九州医療科学大学等、薬学生の長期実務実習や早期体験学習.を毎年受け入れ、将来の薬剤師の育成にも力を注いでいます。
【地域連携】
退院後に外来通院に移行しても入院時と同様の薬物治療が行えるようお薬手帳、トレーシングレポートなどを活用して地域の保険薬局とお薬に関する情報共有を行っています。また、がん化学療法の連携充実を目的として近隣の薬局と合同の研修会を定期的に開催しています。さらに地域の薬剤師会を通じて、市民向けの健康啓発活動を行っている職員もいます。
【マネジメント】
組織および個人の目標管理と定期的な面談により、職員個々の個性や強みが十分に発揮できるようマネジメントを行っています。個々の価値観やワークライフバランスを尊重した働き方を追求していきます。
就職をご検討の方へ
★よくご質問いただく雇用条件について
【薬剤師の方へ】
◇就業時間: 1日8時間 (8:30~17:30)
◇夜間当直勤務なし、日曜日出勤なし
土曜日2.5人体制、祝日1~2人体制
◇休日: 4週8休(年間休日109日)
◇有給休暇: 初年度半年後から10日
取得率ほぼ100%
1週間ほどのリフレッシュ休暇もとれています
◇産休・育休あり
◇奨学金の返還支援について
宮崎県病院薬剤師奨学金返還支援事業の対象施設です。
奨学金の返還支援をご希望の新卒の薬剤師さんは遠慮なくご相談下さい。
【業務支援クラーク志望の方へ】
◇就業時間: 1日8時間 (8:30~17:30)
◇夜間当直勤務なし、日曜日出勤なし
土曜日、祝日は無理のない範囲で出勤していただくことがあります
◇休日: 4週8休(年間休日109日)
◇有給休暇: 初年度半年後から10日
取得率ほぼ100%
1週間ほどのリフレッシュ休暇もとれています
◇産休・育休あり
施設認定
- 救急指定病院
- 災害拠点病院
- 協力型臨床研修指定病院
- 保健医療機関
- 労災保険指定医療機関
- 生活保護法指定医療機関
- 指定自立支援医療機関(更生医療)
- 被爆者一般疾病医療機関
- DMAT指定医療機関
- DPC対象病院
- 日本医療機能評価機構 認定医療機関
- 難病医療協力病院(宮崎県)
- 臓器提供協力病院(宮崎県)
- 日本外科学会 外科専門医制度修練施設
- 日本消化器外科学会 専門医制度指定修練施設
- 日本消化器内視鏡学会 専門医制度指導連携施設
- 日本不整脈心電学会 不整脈専門医研修施設
- 日本高血圧学会 高血圧認定研修施設
- 日本麻酔科学会 麻酔科認定病院
- 日本がん治療認定医機構認定研修施設
- 下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会認定
- 下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施施設
- 日本静脈経腸栄養学会 NST稼働施設
- 日本整形外科学会 整形外科学会専門医療制度関連施設
- 日本リウマチ学会 専門医制度教育施設
- 日本透析医学会 専門医制度教育関連施設
- 日本神経学会 日本神経学会専門医制度教育関連施設
- 日本泌尿器科学会 専門医教育施設
- 日本皮膚科学会認定 専門医研修施設
- 日本医学放射線学会 画像診断管理認証施設
- 日本放射線技師会 医療被ばく低減施設
- 日本乳がん検診精度管理中央機構 マンモグラフィ検診施設
- オートプシー・イメージング学会Ai認定施設
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